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川柳大喜利 第32回総評
2023年7月6日

今回は準備が間に合いました。担当Hです。
今年の梅雨は雨の記憶が印象的。とても梅雨らしい梅雨でしたね。
ここからは暑くなる一方ですけれど、冷房の効かせすぎには皆さまどうかお気をつけください。
 
さて第32回のお題は『式』でした。
4月から6月にかけては入学式や入社式、結婚式など生活・人生の節目になる式典が全国で開かれます。
コロナもいったん落ち着きまして、たくさんの人数が集まることができるようになってきたということで、今回のお題はこのようにさせていただきました。
作品においても開催された喜びや解放感が込められたものが多く、皆様の生の声が届けていた心地がしました。
また他のカテゴリでは数式・方程式・化学式などの言葉を想い浮かべた人が多かったようです。
学校で苦労した思い出の句、子供の勉強、あるいはさらに転じての方程式という表現についての句が意外と人気でした。
大人になって机で課題と取っ組み合う機会こそ減りましたが、だからこそ思い出が上書きされず記憶の中に残り続けているのかもしれません。
それから、変化球枠としては一式、旧式、零式などというのもありました。
あえて人と違う、かっこいい響きの言葉。その遊び心のある発想に驚き笑わせていただきました。
 
今回もご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました。
 
それでは、今回目に留まった言葉・表現のコーナーです。
 
『公式サイト』
企業などが、自社の情報発信などのために用意しているWEBサイトです。
現代では様々な情報が乱れ飛んでおり、成りすましや真偽の怪しい情報が多くの人に伝わるような話も耳にします。
そんな時代において「公式」という言葉の重みは情報化社会の一側面を表している、というのは考え過ぎでしょうか。
 
 
『消毒』
病院や保健室、あるいは自宅などで傷口を殺菌する時に使います。情景や登場人物の関係性をイメージしやすい言葉です。
また言葉の響きが強く印象に残りやすい点も良いと思います。
 
 
『帰天式』
お葬式の別の呼び方だそうです。他にも「召天式」などのような呼び方もあるそうです。
お葬式はお亡くなりになった方のご遺志や遺族の方々の想いが込められたものになりますので、それに応じて呼び名や式典への違いが生まれやすいのではないでしょうか。
色々な背景への理解は川柳にとっても役立つものになると思います。
 
 
『長広舌』
ちょうこうぜつ。えんえんと(熱意をもって)しゃべる様だそうです。
また長舌で口数が多いこと、広舌で大口をたたくことを意味する場合もあるそうです。
そういう場面、何かと思い当たるのではないでしょうか。それを一言で伝える技あり表現です。
 
 
『人生バラ色』
成功し人がうらやむような幸福に満ち足りた様子。
幸せの形は様々ですし大小様々なものが考えられますが、そういった話を延々と並べると文字数が足りません。
それを一言で言い表すことで、その儚さや違う側面について考えを伝えることができるというわけですね。
 
 
『半世紀』
およそ50年。現代では自分と祖父世代、あるいは孫世代との歳の差に近いと言えるのではないでしょうか。
歴史の1ページというよりは身近な範囲ですが、生き方は全くというほど異なる世代差です。
そのギャップ、川柳にとっては永遠のテーマと言えますね。
 
以上です。
 
現在、第33回の募集を掲載中です。
詳細や投稿フォームは引き続き弊社の川柳特設ページからご確認ください。
ご応募お待ちしております。

これからがより一層楽しい季節です。皆様、無理をせずにこの夏を満喫しましょう!

今後とも松岡モータースをどうかよろしくお願いいたします。


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