- 川柳大喜利 第30回総評
- 2023年4月5日
まさかの寒波。今年の福岡市はクリスマスに雪がちらつきました。
さっそく凍った路面で転んだ担当Hです。びっくりしました。
次にいつまた天候が大きく崩れるかわかりません。どうか皆様も油断なさらないように。
さて、節目となる第30回のお題は『団らん』でした。
家族や親しい仲で交わされる言葉のやり取り。
楽しい時間ですが、ときにはついつい煩わしい言葉が出てしまうこともあるものです。
せっかくの年越し・新年の機会、うっかり水を差してしまわないように、しかし効果的なタイミングでは口を挟めるように機会を伺いたいと思います。
さて、ご応募いただいた川柳について
今回、特に人気だったのは赤ん坊・幼子との交流の場面でした。あどけない笑顔の記憶、何度でも思い出したい。そんな思いがこもっていました。
次いで父親の晩酌の様子を描いた作品も人気でした。記憶の中の父の姿と現在に重なるものがあったという事でしょう。
団らんの様子を表す小道具では、こたつ、鍋、みかん、TVが人気でした。まさにお茶の間です。
一方、団らんを邪魔するものとして携帯・スマホがやり玉に上げられていました。気持ちはわかります。
それから印象的なところでは誕生日ケーキが使われていました。ちょうどお祝いがあったのかもしれません。おめでとうございます。
また、ワールドカップもちょうどタイミングが合いました。
これらの機を逃さない瞬発力とライブ感、作品のクオリティをぐっと引き上げていて素晴らしかったです。
今回もたくさんのご応募をいただき本当にありがとうございました。それでは今回の募集で目に留まった言葉、表現について取り上げさせていただきます。
『セルフサービス』自分で用意すること。日常の場合、あえて手伝わない様子に使うようです。ビジネス的なひびきがあり、厳しさや冷たい雰囲気を漂わせることもできます。『親子喧嘩』親と子でする喧嘩。口喧嘩の場合もあれば手が出ることもあるかもしれません。古風で強めのスキンシップという扱いです。『湯気立つ』出来立ての料理や心地よいお風呂の表現。同時に、温かい雰囲気のメタファーでもあり、使い心地が良さそうです。『ルーティン』繰り返すこと。転じて、毎日欠かさず行う日課を指します。特にストレッチやウォーキングのような健康的な習慣、日記や家計簿、ちょっとした身の回りの掃除のように生活をより良くする習慣などが多いようです。悪癖に使っても面白いとは思います。『ランランラン』楽しい様子を表すオマノトペ。団らんと韻をふんでいてよいリズムを感じました。響きの心地よさも句には重要です。『いやでも』無理やりにでも、絶対に、という決意を含んだ慣用表現。家族や兄弟であれば深く踏み込むこともあります。逆にそれだけできる関係性も感じます。『激戦区』大会などでは、特に実力の高いライバルが激突する決戦の場の意味で使われています。日常で使う場合、押しの強い方々のぶつかりあうところ、という感じでしょうか。興味深いですが、できれば近寄りたくないですね。以上です。今年もいよいよあとわずかとなりました。
すでに仕事納めになった方も、あともうひと踏ん張りが残っている方もどうか無事に来年を迎えられますように。
今年一年、松岡モータースをご愛顧くださいまして本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。どうか皆様、良いお年をお過ごし下さい。※大変申し訳ございません。
第30回の総評をアップロードできていませんでした。
今後このようなことが無いよう、再発防止を心がけさせていただきます。