- 川柳大喜利 第33回総評
- 2023年10月3日
秋が深まってまいりました。
朝の肌寒さで目を覚ます時期ですね。担当Hです。
柔らかい日差しと涼しい風が気持ちよい季節。
冬の厳しさにあっさり上書きされてしまうわずかな間です。
今を大事に楽しみたいものですね。
さて、第33回川柳大喜利コンテスト、お題は『集』でした。
昨年までは集まること自体が自粛を強いられておりましたが、今年も終わりに近づきようやく街が元のにぎやかさを取り戻しつつあります。
勿論、未だに影響が強く残った地域や、過ぎた時間で途絶えてしまった機会など、人によって現状は異なると思います。
当コンテストではそんな現在に抱いている気持ちを集めたいと考えて今回のお題とさせていただきました。
それでは、今回集まった句についてご紹介です。
特に多かったのは、家族や友人が集まったことに関する句でした。
王道。まさに納得の内容です。
家族・友人の結婚式、親戚やお孫さんとの再会、クラス会・同窓会の復活など親愛と交友の輪が戻った喜び、再会で起きた出来事や感情、さらにそれをきっかけによみがえった記憶など、多種多様で気持ちのこもった句を見ることができました。
期待し、まさにそれ以上の内容をいただきました。
また、それ以外の句についてもバラエティに富んでおりました。
甲子園や花火大会、理事会などの人が集まるイベントごと、井戸端会議や旅行のような日常・非日常の出来事、はては闇バイトや暴走族などの社会問題をとりあげたものなど、様々な事柄が詠まれ日常が戻りつつある様子を見ることができました。
今回もご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました。さて、今回の印象に残った単語・表現です。
『ハードトップ』
クルマの種類のうち、ドアに窓枠がなく天井部分が枠を兼ねているタイプの車をさします。誤解を恐れず例を挙げますと、縁のあるメガネに対する縁なしメガネのようなものです。
窓枠がドアについてないことで窓を大きく広げることになり開閉に軽快感があります。
昔のクルマでは非常に多く見られました。業界のベテランの方には懐かしいタイプです。
また他の意味ではオープンカーの一種で、幌ではなく固い素材を装備しているクルマを指すこともあります。
『無駄に~』
無駄という強い否定をつけることで「大げさ」という意味を与えます。
それと同時にネガティブな印象やシニカルな観かたが句に加わることにもなります。
例:無駄に買う、無駄に大きい、など
ネガティブさはリスクにもつながりますが、生の感情を句に活かすことで素晴らしい作品になる可能性も秘めています。
『勘違い』
トラブルの元。関係者の未熟さや焦り、物理的・心因的なノイズなどの原因で正確な意味が伝わらない様子です。
大変な問題を句にするのは不謹慎が過ぎますが、軽い問題をとりいれられれば強い共感を得ることができると思います。
『グッズ』
小物や雑貨という意味ですが、特に有名人や団体、人気キャラなどに関連した雑貨やお菓子などの商品のまとまりを指す時によく使われているようです。
例:アイドルグッズ、チーム応援グッズなど
様々なカルチャーの雰囲気を川柳に取り入れるのに使える言葉だと思います。
以上です。
今年も終わりが見えてまいりました。
年末はイベントが目白押しです。今から準備すれば間に合う事も多いと思います。張り切っていきましょう!
今後とも松岡モータースをどうかよろしくお願いいたします。