- 川柳大喜利 第14回 総評
- 2018年12月28日今年も残すところあとわずかになりました。年末に向けて皆様いかがお過ごしでしょうか。身の凍る寒さの中、風邪には気を付けている担当Hです。それでは第14回川柳大喜利コンテスト総評とまいりましょう。今回のお題は『予言』。3句しばりでした。それにしても、このお題を発表して選考するまでの間、本当にいろんなニュースが報じられたものです。ただ今のところ応募作品の中に最近の出来事を言い当てた句はありませんでした。もっと先の未来を予見した句は色々ありましたので、チャンスはまだ残っていますよ!今回の作品の中から未来の大予言が現れるのを楽しみにしております。またそういった予言・予想のような句だけでなく日常における洞察やひらめきに注目した句勘が当たらない哀しみを呼んだ句などなど幅広い作品がエントリーされておりました。忙しい日々をお過ごしの皆様、ましてや年末忙しさの極みの中で当コンテストにご参加くださいまして本当にありがとうございました。さて今回は、応募作品の中で、頻出する名詞について注目してみました。結果は以下のとおりです。名詞使用数1位 予言2位 俺3位 ノストラダムス4位 宝くじ5位 夢6位 占い7位 未来8位 妻9位 メタボ10位 母11位以下は省略します。内容について、大きく二つに分けることができます。一方は、お題に沿っている単語もう一方は、お題に依らない単語です。私の主観ですが、『予言』、『ノストラダムス』、 『占い』、『未来』に関してはお題に沿っている単語です。一方で『俺』、『宝くじ』、『夢』、『妻』、『メタボ』、『母』については毎回わりとよく見かけている印象があります。このよく見かける単語、というのはそれだけ作品に使いやすい言葉なのですが当コンテストではやや不利に働く可能性があります。審査の中で、どこかで見た印象を与えてしまうからですね。そこで選考されるためには、他ではお目にかかれないネタや他の表現でより工夫する必要があります。ぜひ言葉選びは慎重に、納得のいくまで考えてみてください。皆様の創作に役立ちましたら幸いです。それでは、恒例の気になる単語・表現をご紹介いたします。『小糠雨』こぬかあめ。霧のように細かい雨のこと。ちょっと難しい言葉ですが、古風な情緒があります。『隔世遺伝』親より前の世代からの遺伝のこと。これらのあまり目にしない単語を活かすには、わからないなりに内容が伝わる必要があります。うまくいくと気の利いた面白い句ができると思いますよ。『福岡産』地元の事はついつい目で追ってしまうもの。郷土愛に訴えて注目を集めるのはいい作戦だと思います。『水没地』土地に起きた出来事や現状の様子など、多くの情報がこめられています。それらを如何に引き出すかが腕の見せ所です。『初舞台』皆の注目をあびて、いざ!ドラマが期待でき汎用性も高い言葉です。『争奪戦』時に争いが起きるのもまた人生。そしてよそでの争いには不思議と関心が集まります。いい引きになるんじゃないでしょうか。以上です。次回の川柳大喜利は1月2日(水)から開始予定です。引き続き3句しばりで執り行わせていただきます。みなさまどうか奮ってご参加ください。最近は天気が不安定ですが、正月をいい天気でお迎えできるといいですね。それではどうか皆様、良いお年をお送りください。今年一年担当Hがお送りさせていただきました。