- 川柳大喜利 第7回 総評
- 2017年4月3日
皆様、長い間不具合でご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした。
それでは、改めまして第7回川柳大喜利についてお送りいたします。
お題は「初〇〇」でした。
年の締めくくりから明けてすぐに
みなさまの作品を堪能させていただきまして、
なんだか私も年明けを満喫した気分を味わうことができました。
では今回も応募作品の傾向について 述べさせていただきます。
①「お正月」
年の瀬は初売り、初詣、親戚知人とのご挨拶など
とにかくイベントで賑わいますね。
そこで、時の経過や家族との距離感の移り変わりなど、
色々と感じる出来事も多く、
そんな思いのこもった作品が多数集まる人気ジャンルなのでした。
興味を引く事件の内容や、
インパクトを与える表現の面白さなど、
同系統の句とは一味違う所を出せたかどうかが
選評に貢献しやすいところだったと思います。
②「初挑戦」
何かをはじめて成し遂げた嬉しさや、
あるいはうっかり失敗してしまった時の記憶は、
いつまでもつよく心に残ります。
恋愛や家族の出来事ではなおのことですよね。
そんな人生の大事な一場面の作品も
①と同じくらい多くいただきました。
こちらは、大事な一瞬をどう切り取って見せるか、
短い中で表現するための言葉選びや
効果的に表現する練りこみの経験が光ったところだと思います。
③「番外編」
①や②のような素直にお題に沿った作品が届く中で、
あえて外してひとひねり、という作品も中にはありました。
そういう詠み手の性格が強く出る作品も、
また川柳らしくて面白いところです。
お題にギリギリ沿うかどうか、
あえてエッジを走る方が燃えるという方は、
ぜひ腕を試してみてください。
皆様、ご応募ありがとうございました。
さて、それでは今回の印象に残った言葉・表現のコーナーです。
『Twitter』
ついったー、の読みで5文字と扱っています。
漢字やかな以外の文字を織り込むことで、
作品にふと目が留まる効果を与えますね。
これのほか、USJやDIY、
10000件、9号サイズなどもありました。
『茶を濁す』
使い勝手のいい慣用句です。
お茶つながりでお茶会的な情景をも膨らませやすいと思います。
『掃除洗濯』
家事全般のほか、ご家庭内で繰り広げられる日常や
にぎやかさを想起する言葉です。
『ヒーヒーフー』
ラマーズ法です。
言葉の響きで、真剣さというより
なにやら面白い感じをかもしだしてしまいます。
そのギャップも言葉の魅力かもしれません。
『ギブアップ』
伝統的には、皮肉や当てこすりなどが
川柳の得意とするところではありますが、
それらより直截な分、余裕のない緊急性がより伝わってきます。
そんな話題性のある事情へとつながる言葉です。
『魔女の一撃』
ドイツ語でのぎっくり腰を直訳したものだそうです。
私はまだ経験ありませんが、いずれはきっと……。
ご高齢ならではのトラブルの瞬間を表す言葉ですね。
以上です。
現在、川柳大喜利コンテストは第8回を実施中です。
締め切りは5月27日(土)です。
詳細は、弊社ホームページ上での告知もご参照ください。
皆様のご応募お待ちしております。
以上、担当Hがお送りしました。
皆様、引き続き当コンテストをどうかよろしくお願いいたします。